心理カウンセラーになったきっかけ

心理カウンセラーになったきっかけ

私の父は原因不明の病だと家族誰もが思っていました。胸の苦しさ、腹部の異物感、不眠、イライラ、その他いろいろな体に起きる不調に20年以上も原因が解らないまま苦しんでいました。私が物心ついた時には父はその不調の状態でした。

当時病院にも行ったと母から聞きましたがよくわからず、その後は、病院以外の非現実的な所に行き救いを求めていました。

父としては、何かにすがりたい一心で(もちろん家族もです)20年以上通っていたように思います。

ある時、私は、20年以上も同じところに通っていても良くならないことに疑問を持ち、すべて止めようと家族で話し合いました。(非現実的なものを私は肯定も否定もしません。父の場合は良くならなかったという事です。)


それでも父は良くもならず、それから3年が過ぎ脳梗塞で倒れてしまったのです。さらに2年がたった頃、私が勝手に父をなんとかして楽に出来たらと思いました。父が良くなることは、家族にとっても(もちろん私も)良い事だと思ったからです。

「催眠」ふとインターネットで検索してみました。そして無我夢中で先生(私の師匠です)に電話をして、そこで初めて催眠心理療法というものに出会いました。初めての電話で先生の話にとても引き込まれ、ここでなら父が良くなるのではないかという思いになり、仙台-神戸という決して近いとはいえない距離ですが、とにかく早く先生にお会いしたいという気持ちになり、予約を入れて頂きました。(父が直接先生に会うことが理想でしたが、半身不随の為、不安もあり、先生に相談したところ、私が行く事となりました。)

そして先生との面会。色々話を聞いていると、何か今まで心の奥にひっかかっているものがスッととれていくような感じでした。本当に今まで原因の解らないものに悩まされ苦しまされてきた事がうそのように気分が晴れ晴れとしてきて、もうその時には、私も先生のような心理療法士になりたいと思いました。私の家族と同じような思いをしている人達を助けたいと・・・。自己満足とか偽善者といわれてしまうかもしれません。しかし、この闇から抜け出た快感を味わってもらいたかったのです。ただその前に私は父が良くなる事を思ってここに来たのも忘れてはいけません。さあ、これからが私と家族の頑張り所です。先生から習ってきたあらゆる事を色々使い考えながら(先生の説明を全部話した上で家族の協力も得て)父に対応していき、やっと今みんなが笑顔で送れる日を迎える事が出来ました。この喜びは何にも変えがたく、私が先生のようになりたいと再度確認出来た瞬間でもありました。

このような体験から私は、この仕事をする事を決めました。